中学の「ブラック部活」の実態と顧問の苦労
2017/09/28
中学生にとって部活動というものはとても大きな存在です。
しかし、部活の顧問の教師の実態に迫ってみるとそこには「ブラック企業」さながらのハードな日々が浮き彫りになっています。
顧問の先生はどのような苦労をしているのでしょうか。
学生時代に気づかなかった先生の苦労についてぜひ知ってほしいです。
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Contents
中学の部活の顧問の先生という役割について改めて考えてみる
中学生時代の部活を思い出してみると、その部活の顧問は学校にいる教師が担当していましたよね。
中には「なんでこの先生がこの部活を?」と思うような場合もあります。
たとえば野球を全然しらない先生が野球の顧問に配属されたり、楽器を触ったこともない先生が吹奏楽部の顧問になったり…不可解な割り振りが気になるところ。
しかも部活動というものは放課後に練習をするものであり、それは土日においても行うことがあります。
学生のころは「顧問だから仕方がない」と思っていたでしょうけど、よく考えてみればサラリーマンが土日も出勤をしているのと同じことです。
そしてボランティア活動に過ぎないことで休日出勤手当があるようには思えません。
また放課後の部活についても顧問を担当するメリットなどあるのでしょうか?
確かに目標を持って精力的に指導をする顧問の先生もいますし、その先生がいたから優勝をしたということもあるでしょう。
しかしそれは先生にとって本当にやりたいことだったのかは疑問です。
今回は、中学の部活の顧問ということについて考えてみたいと思います。
「ブラック部活」を担当する中学顧問の実態
実は中学の部活の顧問について近年大きな問題となっており「ブラック部活」という名前までついているケースがあるとか。
ある中学校で働く教師が言う「ブラック部活」の内容を探ってみましょう。
・ブラック部活の実態
月曜から金曜まで午後19時まで練習があり、土日も朝から夕方まで行うと言います。
この教師の1日の流れはこうです。
(平日)
朝7時:朝練
8時~午後4時40分:授業
午後4時40分~7時:部活
午後7時~:翌日の授業の準備
夜10時:帰宅
(土日)
朝から夕方まで部活
このような毎日を送る中学の教師が存在しているということです。
これでは1日も休みがないということになります。
この教師は最長78日連続勤務を行ったということですが、一般企業であればブラック企業と当然言われるでしょう。
しかも平日の残業代はゼロ、休日の部活に関しては4時間以上の部活動で3千円が支給されるとか。
たった3千円では全く割が合いませんよね。
それでもこの教師はこう言います。
「大変だけど部活の必要性は感じている」とのこと。
確かに部活の練習というものは日々の積み重ねが重要ですが、顧問というボランティア活動が続くことに関しては疑問です。
このような実態が多くの中学校で行われているということが大変大きな問題となっています。
中学の部活の顧問は配属先を選べない
中学の部活の顧問が抱える大きな負担について考えていますが、配属される部活によっては心身ともに疲弊する場合もあるようです。
先生個人としても得意・不得意はあるものです。
そして先生自身がどのような経験があるかによって部活の顧問を決めるべきと思いますが、やったことのない分野の部活に配属されることもよくあることだと言います。
文化部出身の先生が突然運動部に配属をされても、いくら教師とは言え無理が生じます。
それでも配属されたからにはその部をまとめていかなくてはなりません。
ただ、その部によっては外部指導者がいる場合があります。
この場合については顧問である先生でも練習や試合のようすをただ見守ることしかできません。
ここで考えたいのが顧問とは一体何なのかということです。
やはり中学の部活というものはとても大切なものであり、専門の知識を持ったものが担当をする方が当然いいに決まっています。
そうすることで生徒たちの実力をアップさせたりトラブルを回避することができます。
しかし逆らえないのが教師の苦しい立場。
生徒としても実力のある先生を部活の顧問として迎えたいものですよね。
顧問と生徒と保護者の対立
中学の部活においてさまざまな意見がすれ違っています。
顧問と生徒、その保護者との意見の対立の実態をあげてみます。
また、顧問になることで先生個人にも支障が起きているようです。
・部活の時間の延長を望まれる
熱心な生徒がいる場合、部活動の延長を希望されることもあります。
また個別指導をお願いする保護者も中にはいるそうです。
・家族との溝が深くなる
部活によって帰宅時間が遅くなり、休日も朝から夕方まで不在になります。
これによって家族と過ごす時間が失われてしまいます。
・未経験の部活の顧問にはなりたくない
やったことのない部活の担当になることは無謀なこと。
勉強しながら指導をするしかないため、生徒にも迷惑をかけてしまう。
また、未経験の顧問に対する保護者の批判も多くて辛いとのこと。
中学の部活動の見直しに期待!
このように中学の部活の顧問という立場はとても大変なものであり、先生としては選べないということもわかりました。
しかし多くの先生が熱心に指導を行っていることもあり、部活動の経験は中学生にとってかけがえのないものとなります。
ただ、先生にも生活があるということはよく理解をすべきです。
中学教師への負担を減らし、部活動としての活動をより充実させる方法というものは難しい問題です。
部活動というもの自体の見直しを行っていかないことには改善につながりません。
まだまだ課題は多く残りますがこれからの改善策に期待をしましょう。