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地方公務員として働く保育士の年収

      2017/11/08

保育士を目指す場合に気になるのが年収や待遇ではないでしょうか。

まだまだ厳しいと噂されていますがその現状についてまとめていきます。

地方公務員の保育士として働く場合、そうでない場合の違いや地方の格差などを今後の参考にしてください。

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地方公務員の保育士の月収や年収を私立保育園と比べてみる

保育士として働くとなるとさまざまなパターンの働き方があります。

公立保育園で働く場合は地方公務員として扱われ、給与についても地方公務員の規定に従って従われます。

公務員としての手当も適用されるので安定をした待遇が期待できます。

私立保育園で働く場合はその園によって変わりますが公立保育園と大きな差はないでしょう。

一般的な初任給は16万円~17万円ほどになり、正規職員はそこから年金や保険などが差し引かれます。

手取り給料はおよそ13万円~15万円程度となるでしょう。

もし社会保険が完備されていない保育園で働く場合は自分で年金や保険を支払うことになります。

中には手取り初任給が10万円程度となる保育園もあり、この場合は厳しいものとなるでしょう。

このように保育士として働く場合は公立か私立かで大きく変わり、その地方によっても違いがあります

公務員として働きたいのであれば公立保育園を目指すべきでしょう。

地方公務員として働く公立保育園の年収と女性に嬉しいメリット

保育士として働く場合は公立と私立で給料は面が変わります。

公立保育園の場合は地方公務員と同じような待遇を受けることになり、賞与も出るので安定をした年収を保つことができます。

年代別でその年収を見てみましょう。

公立保育園の正規社員として働く場合、20代なら平均300万円台、30代なら400万円台の年収となります。

勤続30年を超える園長クラスになると年収1,000万円程もらっている人もいます。

また地方公務員の場合は育児休業給付制度も利用することができるので、女性にとってはプラスの面が多いでしょう。

長く勤められる環境であるということが大きなメリットですね。

ただ、地方公務員の場合は国の政策により待遇が変更することもあります。

公務員法改正により給与が下がることもありましたが、生活ができなくなるということはないでしょう。

地方公務員ではない民間保育士の平均年収に180万円の格差

最近では待機児童が日本の大きな課題となっており、保育園と保育士の確保をする動きが出ています。

民間が経営する保育園が増えていく中ある問題が浮き彫りになってきました。

2015年の保育士の年収を都道府県別に調査したところ、最大180万円の格差があることがわかりました。

これは地方公務員を除く保育士として働いている人が対象となっており、月収と年間賞与を合算して平均年収を推計した結果です。

平均年収が最低額となったのは鳥取県の201万円で、最高額は愛知県の383万円です。

九州地方の中でも佐賀県が全国から2番目に低い222万円であることに対して福岡県は全国から3番目に高い359万円と格差が出ています。

また熊本県は26位、宮崎県は31位、長崎県は37位、大分県は41位、鹿児島県は43位と全体的に低い数値となっています。

ここには勤続年数も大きく関わっており、福岡県は10年に対して佐賀県は2年5カ月とその差が浮き彫りとなっています。

地域によって低賃金労働となっている保育士はやはり長く務めることが厳しい現状となっていることがわかります。

認可保育園と認可外保育園の保育士の厳しい年収

保育園には「認可保育園」「認可外保育園」などがあり、この違いについてお話していきます。

この保育園は基本的に私立保育園であり、公立保育園とは異なります。

認可保育園というものは国の基準を満たした施設であり、公費におって運営されています。

各市区町村に集まった保育料に税金を足したものが運営費となり、これを各認可保育園に分配していきます。

分配される運営費の額は在籍する園児の人数によって変わります。

「保育単価」が運営費に大きく関わっており、これを計算する方法が次のようになっています。

「保育単価」×「園児数」=保育園の収入

保育単価というものは園児1人を受け入れるのに1ヶ月かかる費用のことです。

私立保育園においても保育士に支払う給与は勤続年数によって加算されますが、基本的には園児数によって予算が決まることから支払うことが難しくなっているのが現状です。

これは認可外保育園においても同じことが言えます。

保育料収入のみで運営を行っている保育園は給与体勢が厳しい内容となっています。

東京都のように認可外保育園に対しても補助を行っている場合もありますが、保育士の待遇はまだまだ厳しい現状となっています。

しかし今後、保育園と幼稚園の一体型の「認定こども園」が主流になって来ることが考えられます。

次の章でお伝えします。

認定こども園とは

認定こども園とは言わば、『幼稚園・保育所の良さを併せ持つ子どもの施設』です。

今までは、保護者の就労がある場合は保育園と幼稚園の両方を子どもの預け先と得して選ばましたが、就労がない場合は保育園には預けることが出来ませんでした。

しかしこども園では、

・保護者の就労がない場合
1号認定として、「3歳以上の保育を必要としないこども」とみなされます。

・保護者の就労がある場合
2号認定として、「3歳以上の保育を必要とする子ども」、もしくは、3号認定の「3歳未満の保育を必要とする子ども」に振り分けられます。

そのこども園にも色々な種類のこども園があり、

保育所型といって、認可保育園が、保育園対象の子ども以外の子も預けられる、幼稚園的機能を持っているもの。

幼保連携型といって、認可幼稚園と認可保育所が連携している、両方を併せ持つ機関のこども園。

幼稚園型といって、認可幼稚園が、保育園対象の子供たちの為の保育所的機能を持っているもの。

地方裁量型といって、認可幼稚園や認可保育園のない地域の認定こども園として、機能しているもの。

があります。

地方公務員の保育士ということは、地方公務員の賃金に準拠した給与になります。

なので、私立の子ども園に比べて高くなり、勤続年数を経るごとに昇給していきます。

公立の正規職員全体では、月額の平均給与が約33万円です。

保育士から幼稚園教諭への転職も考えてみる

子供と関わる仕事に就きたいと思い保育士を目指す人は、働き先によって年収が違う可能性があるということをしっかりと考えておくべきです。

なかには、保育園から幼稚園への転職を考える人もいます。

幼稚園教諭の免許を取得すると勤務が可能であり、保育園での経験を活かすことができます。

給料面で悩む場合はこのような方法もあるので、色々な働き方を考えてみるのもおすすめです。

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